◎ 変身サイボーグ情報局・最終号(34号)
(75年少年チャンピオン掲載)



 
 変身サイボーグのタカラの雑誌タイアップ企画として約2年数ヶ月続いた、少年チャンピオンの「変身サイボーグ情報局」の最終号です。
 連載開始は74年半ば頃で、以来何週間かに一回連載されていた不定期の1Pもの連載企画でした。基本的には3期パンフ(少年リーフレット頃)の設定に準じた、1号+少年VSワルダーの対決するストーリーをメインに世界の不思議的な謎やUFO情報にも迫るといったものです。最下部には新商品の紹介もされていました。
 ストーリーの初期はなぜか1号の名前が「健吾」であったり、妻の名前が「美鈴」であったり、パンフ上でワルダーの攻撃を受けて死んだとされる「助手」が実は黒人である事が描かれている等、「サイボーグ99」や某フィ●●ア王連載の「サーガ」とは色々と相違点あるのが特徴です(後にこれらの相違点はカタログ側に統一されます。)。
 この最終号ではすでにアンドロイドAや宇宙人の加わった戦いの中で、ジャガーをさらった宇宙人たちの目的が、動物や人の脳を使ったサイボーグ兵器を作るためのサンプルの奪取であった事が明かされるというスリリングな所でラストを迎えます。「待とう!次の号からはサイボーグ情報局がミクロマン情報局にかっこよく変身だ!」となっていますが・・・ジャガーはさらわれたままなんだろうか?というのは誰でも気になる所。

 タカラの雑誌タイアップはこの後テレビマガジンのコミック「ミクロマン」で一種の究極を迎えるわけですが、「ブラックジャック」「がきデカ」など比較的読む人の多かった当時の週刊チャンピオン誌で、サイボーグが月1で連載されていたのはかなり大きな意味を持っていたのだろうと思います。
 「UFO情報」のページについては、98年発売された宇宙人の中のUFOカードのコンセプトモチーフにもなっているようです。結構、ネオシリーズもファンの記憶をくすぐるようにちゃんと作られたシリーズだったりします。なお、この画像では紙の色合いを変えてます(元色だと見づらいのです)