◎変身サイボーグ1号・HENSHIN COLLECTION 02
「ミラーマン」
(2004年タカラ)


 
 復刻版サイボーグの第2段。ミラーマン。2004年最初の変身セットです。
 お金が足りなかったので、オークションで箱と服だけ買いました。
 実質的に素体は前作の新マンと同じなので、自分的には問題なし。

 ミラーマンは鏡の世界の人間と地球人の混血である青年、鏡京太郎がミラーマンに変身し、御手洗博士&SGMのメンバーと共にインベーダーや怪獣たちと戦っていくSFストーリーでした。
 ミラーマンのミラーナイフ等の光学合成的必殺技もそうですが、アイアンやゴールドサタン、キティーファイヤー等の怪獣たちもかなり不思議な印象をかもしだしていたと思います。 

 デザインにはコミック版ミクロマンの森藤よしひろ氏が関係していたようです。別会社の出していたミラーマンのマグネット人形や、サンスター変身手帳のイラストは森藤氏が書いてます。漫画は小学館の各学習雑誌等でも連載されていましたが、小学2年生版では口の開いたパイロット版スーツが絵の元になっていたようです。
 また、ミラーマンには一般に知られているものとは全く違うコミック版の顔があります。ブルマァクソフビで販売もされているのですが、そんなわけで今風に言えばコミックの特撮化とも言うべきヒーローだったようです。

 自分は祖父母に買ってもらった一番最初の所謂タカラ系玩具が「正義の味方ミラーマン」だったので、思い入れあります。そっちは未だに状態ましなのを探してるんですけど、この変身セットは子供の頃は持ってませんでした(というかタロウとジャンボーグ9しか持ってなかった)。それでも元々好きなヒーローだし。懐かしいですね・・・(^−^)
 実は自分のウチにはじめてカラーテレビが入ったのは、「ミラーマン」の第1話の放送日。最初にやってきたのはサンヨーのズバコンだったのですが(それは調子悪かったので返品)、この作品が始まるって事で、急いでテレビをアンテナにつないでもらった事を覚えています。つまり、ミラーマンって自分が最初にカラーで見たヒーロー作品だったわけです。
 
 
 

 

 
 そんでもってスーツです。

 70年代からのサイボーグマニアが変身セットを語る時必ず語り草になる一つが、ミラーマンの鼻の部分の呼吸穴なのですが、その部分もしっかり再現されてます。70年代にここまでの玩具が作られていたんだという事を再確認できる玩具と言えます。ベルトのスナップ部分は元々白色なのですが銀色となっています。
 中に入れているのは70年代オリジナルの1号中期素体。またも活躍してもらってます。
 
 スーツは過去のものとは材質が違うそうです。頭部ソフビもPL法後なので軟質ソフビになっていて、その分普通に着せると首部分の開きが目立ちます。ヘッドの成形色は旧変身セット版1期風に白です。GIジョー正義の味方のスーツは布製なのでまだヘッドソフビでの押さえ込みが利くのですが、ビニールだと首を開き戻してしまうので、自分はとっくりセーター風にスーツを着せてます。
 肩の可動範囲はやっぱり良くないです。袖をたくしあげて無理やり可動させるしかないわけですが、変身セットは昔からそういう遊び方なので気にはなりません。伸び自体は悪くありません。

 正義の味方版ミラーマンは36話「罠におちたミラーマン」37話「ミラーマンを太陽にぶちこめ!」等で、ストーリー中の特撮プロップとして登場していたそうです。GIジョー以来のタカラ玩具の精密再現性の裏付けとも言えるエピソードです。が、いくらOP歌詞が「朝焼けの光の中に〜♪」だからって、太陽に処刑ロケット打ち込むのはどうかと思う(笑

 今回のアソートにはシークレットでクリア版1号が入ってるって話もあるんですが・・・追っかけるのきついなぁ


 
 
 

 
 今回付属のヘッド、3話以降バージョンです。目の部分がオレンジクリアに透けているわけなのですが・・・ちょっと画像では判りづらいです。
 ちょっと試しに裏から光を当ててみたのですが、透けが目立つので、裏を黒ビニールテープとかで裏打ちしないと電球仕込むのは無理かなって感じ。

 ミラーマン放送当時のイメージは、目がオレンジに輝いている方を皆さん記憶してると思うんですが、当時のタカラの正義の味方や変身セットのミラーマンの目は黒色でした。理由は1,2話撮影時や放送前の番宣、雑誌プレス等に配られたスチールでは、目の電球が灯っていなかったためで、その写真を参考に玩具を作ったメーカーが目を黒くしてしまったからだそうです(安彦氏談)。仮面ライダーXの変身セットなんかもそうですね(パイロット版スーツがグレー色だったので変身セットも銀色スーツになった)。つまりタカラは放送前からミラーマン玩具を作る事が決まってたって事で、「人気が出たから参入した」って事では無いわけなんですね。

 少しマスク等の抜きがシャープでない気もするのですが、オリジナルを持ってない人にとってはやっぱ応えられないものがあると思います。失ってしまった子供の頃のおもちゃを二度と失わないように取っておきたいという大人のニーズには応えられる内容。完全復刻の名に恥じないものにはなってると思います。

 でもミラーマンってかっこよかったよねー・・・敵もエキセントリックだったし、物語自体も不思議だった。
 設定も行き届いていて、適度にジュブナイル的だったし。
 個人的にも名作だと思ってます。というかミラーマン無かったら自分はサイボーグ買ってないかも。





 「あーさやけーのー 光の中に 立つ影はー ミラーマーーン♪」
 いや、自分の名前の意味にも kogemolimoto「鏡をリモート」だの「影もリモート」だの、
 miromez(d)octo(←)「mirror maze actor(doctor)」 だのあるみたいだし。
 このヒーローやRYUKI好きになるのは運命だったのかもしれないなー、っていう。
 なんかそんなことを。

 
 
 次はここから更新しまーす。
 (2004/4/6)